『利益確定したらさらに価格が伸びていってしまったぁ・・・』
『含み益を伸ばそうと思ったら、結局価格が戻ってきて利益ゼロ・・・』
あなたはXMで利益確定するときにこんな悲惨な経験をしたことはありませんか?
適切なポイントで利益確定をするのはなかなか難しいものですが、そんな時は『トレイリングストップ』という機能を使うと便利です。
トレイリングストップは価格に応じて利確ポイントを引き上げてくれる機能です。
このトレイリングストップを使うと予定していた利益確定ポイントからさらに利益を伸ばすことができます。
万が一価格が逆行しても最低限の利益を確保することができるので、含み益を大きく減らすこともありません。
利益を確保しながらさらに伸ばすことのできる『トレイリングストップ』はぜひマスターしたい機能と言えます。
本記事ではXMのメインプラットフォームであるMetaTraderにおいての『トレイリングストップ』の使い方を詳細に解説していきます。
XMで利益を伸ばしたいトレーダーはぜひ参考にしてください。
トレイリングストップとはどんな機能か
トレイリングストップとは、価格変動に応じてストップロスの水準を自動で引き上げてくれる機能です。
トレイリングストップを使えば、値動きに合わせて損切り額を小さくしたり、利益額を大きくしたりすることができるようになります。
例えば、1ドル100円の時に買いでエントリーしたとして、利確と損切りを100Pipsずつに設定したとします。
この時、利益確定は101.00円で、損切りは99.00円となります。
読み通り101.00円まで価格が上がって利益確定になればいいのですが、場合によっては100.90円まで上がって99.00円まで下がる事もあり得ます。
そうなると途中含み益はあったものの、結局100Pipsのマイナスとなってしまいます。
もし、トレイリングストップを10Pips幅で入れていれば、100.90円まで価格が上がった時に損切りラインも100.80円まで引き上がるので、100.80円で利益確定ができるのです。
- トレイリングストップなし・・・99.00円で損切り(100Pipsのマイナス)
- トレイリングストップあり・・・100.80円で利確(80Pipsのプラス)
101.00円まで上がらなくても、80Pipsの利益を確保できる!!
トレイリングストップを利用すれば、相場が読みづらい局面でも含み益を失わずに済むわけです。
『欲をかいて利益確定を遅らせたら、含み益が無くなった・・・』
こんな悔しい思いをすることもなくなるのです。
トレイリングストップのメリット
確実に利益を積み上げられるトレイリングストップを使えば多くのメリットを得ることができます。
- 利益を確定した状態でさらに伸ばすことができる
- 急な価格変動が来ても対応できる
- チャートを見なくても利確ラインを引き上げてくれる
トレイリングストップは当初の利益確定ラインに到達した後に、さらに利益を伸ばせると感じた時に利用すると有効です。
もともとの利益確定ラインより価格が伸びれば自動で利益確定ラインを押し上げてくれますので、利益を増やすことができるからです。
もし、利益が伸びずに価格が戻ってきたとしても当初の利益は確保できますので、リスクも限定的と言えます。
また、エントリー後にチャートを見ることが出来ない時もトレイリングストップを使えば、急な価格変動が起きても安心です。
トレイリングストップのデメリット
では、逆にどんなデメリットがあるかというと次のような点です。
- 急な価格変動で早めに利益確定されてしまう事がある
- 値幅設定が狭いとすぐに利確されてしまう
- 含み損が拡大していく場面ではトレイリングストップが発動しない
トレイリングストップを設定すると価格が急に変動してしまうと思わぬ所で決済されてしまう可能性があります。
値幅を狭く設定しすぎたり、予想以上に値幅が大きく動いた時は早めに決済されてしまう事態が起きやすくなってしまうのです。
確実に利益を確保しようとしすぎると値幅が狭くなりすぎたりするので、リスクリワードをよく見極めて設定することが大事です。
トレイリングストップの使い方
XMでのトレイリングストップの設定方法を解説していきます。
ここではMetaTrader5(MT5)で操作方法を説明していきますが、MT4でも基本の操作はほとんど同じです。
トレイリングストップ設定までの流れは次のようになります。
- 注文約定
- トレイリングストップの値幅指定
- 自動決済
ポジションを約定する
まずは、チャート分析を行いロングかショートのポジションを持ちます。
発注方法は成行、指値のどちらでもでも大丈夫です。
ポジションを保有すると、ターミナルにポジション一覧が表示されます。
そして、約定したら必ず損切り(ストップロス)を入れておきましょう。
トレイリングストップの値幅を指定する
次に、トレイリングストップが発動する値幅を指定します。
ターミナルのポジション一覧から、トレイリングストップを設定したいポジションを右クリックします。
トレイリングストップにカーソルを合わせると値幅一覧が表示されますので、希望の値幅を選択します。
一覧では0ポイントから45ポイントまで5ポイント刻みになっていますが、カスタマイズを選択すれば自由に値幅を設定できます。
ちなみに10ポイントが1Pipsになります。
つまり40ポイントを選択すると、利益が4Pipsを超えたときにトレイリングストップが発動することになります。
トレイリングストップの執行
トレイリングストップが設定できれば、価格変動に応じて自動的に発動します。
利益が事前に設定した値幅を超えるとトレイリングストップが発動し、その後の値動きに応じてストップロスが自動で引き上がっていきます。
発動したトレイリングストップの状況は、ポジション一覧のストップロス価格から確認可能です。
ただしポジション保有後、設定した値幅を超えずに含み損が膨らんでいくとトレイリングストップは発動しませんので注意しましょう。
トレイリングストップを利用したトレード手法
では実際のチャートを見ながらトレイリングストップが有効なトレード手法をご紹介します。
次のチャートはポンドドルの1時間足チャートです。
チャート分析から上昇トレンドと判断して赤丸のポイント買いでエントリーしました。
目先の利益確定ポイントは1.3890ドルあたりですが、価格は利益確定ラインを大きく上抜けて上昇の圧力が強いと確認できました。
そこで、当初の利益確定ラインを超えた所からトレイリングストップを入れます。
その後価格は順調に上昇し次の黄色丸のポイントで利益確定となりました。
もし価格が戻ってきていたとしても当初の利益確定ポイントを下回ることはありませんので安心して価格の成り行きを見ていることができるわけです。
このように利益確定ラインからさらに価格が伸びそうな場面でトレイリングストップを入れると、当初利益見込みから上乗せが可能になります。
トレイリングストップの注意点
トレイリングストップは非常に便利な機能ですが、次の点に注意が必要です。
- 発動前に含み損が膨らむと自動で損切りされない
- MetaTraderの値幅は10ポイント=1Pips
- スマホではトレイリングストップができない
トレイリングストップは約定後含み益が設定幅に達しないと発動されません。
そのため、約定後すぐに含み損となりそのまま損失が膨らんでいくとトレイリングストップが作動せず損切りされません。
含み損になっても損切りされるようにするには、別途ストップロスを設定しましょう。
また、MT5でのトレイリングストップの設定幅はポイント制となっており、10ポイントが1Pipsなので単位を間違えないように注意しましょう。
さらに、トレイリングストップはスマホでは設定することができません。
スマホでストップロスを引き上げるには手動で価格をずらしていく必要があります。
XMとトレイリングストップは相性バツグン
ハイレバレッジでトレードができる海外FX業者のXMとトレイリングストップは非常に相性が良いと言えます。
なぜならば、ハイレバレッジトレードは低レバレッジトレードに比べると少しの値動きで損益が大きく変化するので、早めの利益確定を求められる事が多いからです。
XMのハイレバトレードはリスクが増す分、トレイリングストップで極力損失を回避することで少しでもリスクを減らすというわけです。
もちろんトレイリングストップが早めに発動してしまうと利益を減らしてしまう可能性もありますが、損失が膨らむことはありません。
何よりもFXでは損失を出さないことが重要ですので、トレイリングストップの価値は高いと言えます。
トレイリングストップはマスターすべき機能
XMで利益をあげるにはトレイリングストップのマスターは必須とも言えるでしょう。
なぜならば、ハイレバレッジのXMのリスクを極力抑えながら利益を伸ばせるからです。
トレイリングストップは慣れてしまえば非常に簡単に設定できますので、損切りを設定する要領でトレイリングストップもセットするのがベストです。
現在XMで思ったように利益を伸ばせていないトレーダーはぜひ試してみてください。
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