FX初心者が陥る罠その② 根拠のないトレード

スポンサーリンク
FX

トレードを始めて最初の時は、ついついポジションを持とうとしてしまいがちです。

勢いでエントリーして、コテンパンに負けて、後悔する。

そんな経験をした方が殆どだと思います。

ポジションを持っていないと不安になったり、チャートを見ると常にエントリーポイントに見えてしまい、すぐにポジションを持ってしまったりするのも同様です。

俗に言うポジポジ病ですが、これも一種の根拠のないトレードです。

根拠のないトレードには、どんな弊害があるのかを考えてみました。

根拠のないトレードのデメリット

根拠のないトレードのデメリットはたくさんありますが、主だった所は下記の様な点です。

  • 利益確定と損切りをどこでするか迷う
  • トレードスキルが上達しない
  • 時間とお金を無駄にしてしまう

利益確定と損切りをどこでするか迷う

根拠のないトレードの場合、自分の勘や周りの情報等を頼りにエントリーする事になります。

また、何となく安いから上がるだろう、何となく高いから下がるだろうと言った、主観のみのエントリーをしてしまいがちです。

ポジションを持つのは、買いか売りのボタンをクリックするだけなので、簡単に出来てしまいます。

ところが、そのポジションをいざ決済しようと思っても、どこで決済したら良いのかが分からず、迷ってしまうのです。

運よく利益が乗っている状態なら、満足のいく利益に来たら決済すれば、良いと思われるかもしれません。

しかし、そういった場合は、大抵利益確定をした後に、さらに伸びて大きな利益を取り損ねる事が頻繁に起こります。

さらに厄介なのは、損失が出ている状態の時です。

損切りをしようにも、どこで損切りをするか判断が出来ないので、損失が膨らんでしまいがちです。

損をしたくないと思う気持ちがどんどん損切りを遅らせてしまうのです。

この現象については、プロスペクト理論と言うもので、多くの方が解説されていますが、簡潔に言うと、損失に対しては過度に反応してしまうからです。

それでもポジションを持ち続けた場合、みるみる膨らんでいく損失を眺めなら、いよいよ耐え切れなくなった時点で損切りをする事になります。

下手をすると、損切り出来ずにロスカットで資金をほとんど失ってしまう事もあります。

根拠のないトレードは利益を減らし、損失を拡大してしまう傾向があります。

イグジットポイントの定まっていないトレードはそれほど危険というわけです。

トレードスキルが上達しない

FXにおいて、ただ闇雲にトレードを重ねるだけでは、スキルアップは望めません。

相場の動きや自分の癖を理解し、修正と検証を繰り返す事で、少しずつスキルアップしていくものです。

スキルアップを望むなら、自分のトレードを振り返らない事には、何も始まりません。

根拠の無いトレードの繰り返しの場合、エントリーした理由やエグジットした理由がないので振り返る事が出来ないのです。

振り返った中で、自分の勝ちパターンを見つけたり、悪い癖を修正したり、トレードシナリオの良し悪しを整理するのですが、それが出来ないわけです。

当然その状態で、トレードの回数を重ねてもトレードは上達しません。

時間とお金を無駄にしてしまう

スキル上達が出来ないままトレード歴だけ増えても、資産は減るだけです。

結果的にお金も無駄にしてしまっていますし、時間も無駄にしている事になります。

資産を効率よく増やすには、時間を有効に使う事も大事です。

同じトレードでも、そこから学んだ事や気付いた事を、次に活かせるか否かで、上達のスピードは格段に変わってきます。

チャートをただ眺めて、理由もなくポジションを持つなら、その時間をFXの勉強の為に、読書に充てるのも一つです。

根拠のあるトレードをすれば良い

根拠のないトレードがお金と時間を無駄にするならば、根拠のあるトレードすれば、お金と時間を無駄にしなくて済むのではないでしょうか。

根拠のあるトレードをする為に、必要な事は、トレードシナリオ持ってエントリーする事です。

トレードシナリオがある事によって、利確や損切りに迷う事は無くなります。

より精度の高いシナリオに改善していく為に、トレードの検証も出来ます。

検証の繰り返しで、トレードスキルもアップします。

結果的に時間とお金を効率よく使う事が出来る様になるわけです。

そもそもの目的を忘れない

FXを始めた目的は、資産を増やす為だと思います。

いつまでに目標額を達成するかも決まっていると思います。

目的がブレなければ、資金管理も徹底するようになりますし、時間を有効に使う意識も強くなります。

根拠のないトレードを繰り返しても、良い事は何一つありません。

自分のルールとシナリオを守りながら、日々成長を目指しましょう。