最大1,000倍のレバレッジをかける事が出来る「XM」は多くの日本人トレーダーに人気を得ています。
そんな「XM」の1,000倍のレバレッジに制限がかかる事はあるのでしょうか?
結論から申し上げると、レバレッジ制限はあります。
レバレッジが制限される事はマイナスに感じてしまいますが、「XM」のレバレッジ制限は必ずしもマイナスばかりとは言い切れません。
また、条件によって制限が異なりますので、ここでは、「XM」のレバレッジについて詳細に解説していきます。
知識不足で無駄な制限を受けないように「XM」のレバレッジを理解し、ハイレバレッジトレードを最大限に活用しましょう。
XMのレバレッジ制限には条件がある
レバレッジ制限とは、XMの最大1,000倍のレバレッジに規制がかかり、倍率が低く抑えられる事です。
このレバレッジ制限がかかるには、いくつかの条件があります。
【レバレッジ制限がかかる条件】
- 有効証拠金が所定の額を超えた時
- 為替に大きな影響を与えるイベントがある時(米大統領選など)
- マイナー通貨ペアをトレードする時
有効証拠金が所定の額を超えた時
有効証拠金が一定額以上になると、レバレッジが規制されます。
有効証拠金とは、口座に預け入れた証拠金から、利益や損失を加減した証拠金の事です。
その為、含み益や含み損も考慮した口座残高という事になります。
2万ドル迄 | 2万ドル~ 10万ドル迄 | 10万ドル以上 | |
スタンダード口座 (マイクロ口座) | 1,000倍 | 200倍 | 100倍 |
ZERO口座 | 500倍 | 200倍 | 100倍 |
有効証拠金ですので、含み益も含めた口座残高が、およそ200万円を超えるとレバレッジが200倍に規制され、1,000万円を超えると100倍に規制されます。
規制されるタイミングは、有効証拠金が基準額を超えた時点で、自動で規制されます。
ポジションを保有していてもレバレッジ規制がかかりますので、有効証拠金が基準額に近づいたら、証拠金維持率に注意しましょう。
為替に大きな影響を与えるイベントがある時
為替が大きく動くイベントの時も、レバレッジが制限される事があります。
主には、アメリカ大統領選挙やイギリスEU離脱国民投票などの政治的イベントの場合が多いです。
レバレッジが制限される場合は、まず事前に「XM」よりレバレッジ制限の可能性がある旨のメールが届きます。
その後、制限される場合は、予告通りに制限がかかります。
状況によってレバレッジ制限がかからない事もありますし、倍率はイベントの相場へのインパクトによって変わってきます。
マイナー通貨ペアをトレードする時
マイナー通貨ペアのトレードの際にも、レバレッジが制限されます。
但し、マイナー通貨ペアの場合は、事前に倍率が決まっており、公表されていますので、タイミングによって倍率が変動する事はありません。
「XM」でマイナー通貨ペアのトレードを考えている場合は、スプレッドと同様にレバレッジにも注意が必要です。
通貨ペア | レバレッジ |
CHFを含む通貨ペア スイスフラン | 400倍 |
CHF/SGD フランシンガポールドル | 400倍 |
USD/TRY ドルトルコリラ | 100倍 |
EUR/TRY ユーロトルコリラ | 100倍 |
EUR/DKK ユーロクローネ | 50倍 |
EUR/HKD ユーロ香港ドル | 50倍 |
GBP/DKK ポンドクローネ | 50倍 |
USD/DKK ドルクローネ | 50倍 |
USD/HKD ドル香港ドル | 50倍 |
USD/CNH ドル人民元 | 50倍 |
EUR/RUB ユーロルーブル | 50倍 |
USD/RUB ドルルーブル | 50倍 |
レバレッジ制限がかかるとどんな事が起こるのか?
では、実際にレバレッジ制限がかかると、どんなデメリットがあるのでしょうか。
「XM」でレバレッジが規制された時のデメリットは次のような点です。
- 保有できるポジション数が減る
- 証拠金維持率が低下する
- 強制ロスカットが近くなる
1,000倍のレバレッジならば、追加でポジションを持てたとしても、200倍に規制されると持てない場合もあり得ます。
また、証拠金維持率がギリギリでトレードをしていると、規制された瞬間にロスカットにかかってしまう事もあり得ます。
このように、レバレッジ規制がかかると、1,000倍のレバレッジに比べ、トレードの自由は制限されてしまいます。
「XM」がレバレッジを制限する目的は投資家保護である
レバレッジが制限されると、トレーダーの取引も制限されてしまいますので、マイナスであると言えます。
では何故マイナスなのに「XM」はレバレッジ規制を行うのでしょうか。
それは、「XM」はレバレッジ制限を行う事で、トレーダーを保護する目的があるからです。
有効証拠金が増えれば、保有できるポジションも増えます。
さらにレバレッジが大きければ、より多くのポジションを持つ事が出来ます。
但し、大きな証拠金にハイレバレッジをかけてトレードをすると、それだけ損失額も大きくなる事になります。
そこで「XM」はレバレッジに制限をかける事によって、投資家が大きなマイナスを被る事を防いでいます。
さらに、「XM」がレバレッジを規制するのには、ギャンブルトレードのような、ハイレバレッジで無謀なトレードを防ぐ狙いもあります。
また、政治的なイベントなどの時も値動きが激しくなりますので、思わぬ損失を被る事を回避するために、レバレッジに制限をかけるわけです。
マイナー通貨に関しても同様で、取引量が少ない通貨は突発的な値動きをしやすくなります。
その為、トレーダーの予測不能な値動きでマイナスになる可能性も高いので、そうしたリスクを減らす目的があります。
このように、「XM」がレバレッジ制限をかけるのは、投資家を保護する目的があるので、そのお陰でトレーダーはリスクを低減できると言えます。
「XM」でレバレッジ制限がかかったらどうすれば良いのか
投資家保護の為に大事なレバレッジ制限だと理解したとしても、実際レバレッジ制限がかかると、戸惑ってしまうものです。
そこで、「XM」の口座でレバレッジ制限がかかった時の対処法をまとめました。
有効証拠金額で規制された時の対処法
有効証拠金が2万ドル(10万ドル)を超えてレバレッジが規制された場合は、有効証拠金が2万ドル(10万ドル)以下になる様に出金する方法が有効です。
但し、出金をして2万ドル(10万ドル)以下の証拠金になっても、自動的にレバレッジ規制が解除されるわけではありません。
解除するには、「XM」のサポートに解除依頼のメールを送信する必要があります。
為替に影響を与えるイベントで制限された時の対処法
為替に影響を与えるイベントでのレバレッジ規制の場合は、基本的にトレーダー側から出来る事はありません。
事前通知の通りレバレッジ規制がかかれば、イベント終了後に規制が自動的に解除されます。
規制される期間は事前にメールなどでアナウンスがありますので、突然規制される訳ではありませんので、前もって規制に備える事は可能です。
もっとも政治的ビックイベントでレバレッジが規制されるような時は、非常に荒い値動きになる可能性が極めて高いので、慎重にエントリーする事をおすすめします。
マイナー通貨ペアのトレードで制限された時の対処法
マイナー通貨ペアについても基本的にトレーダー側からレバレッジを解除や変更する事は出来ません。
「XM」側で事前に決められているレバレッジに従ってトレードを行いましょう。
通貨ペアごとのレバレッジは、ホームページやMT4/5で確認する事が出来ます。
「XM」のレバレッジ制限で注意したいポイント
「XM」のレバレッジ制限の条件は、いくつか注意が必要なポイントがあります。
- 複数口座を保有している場合は、合算した有効証拠金で計算される
- XMトレードルールを無視した取引を行うと制限される可能性がある
有効証拠金の計算は、保有している口座全ての合計になります。
複数口座を保有している場合は、全口座の合計の証拠金額を把握しておく必要があります。
また、ハイレバレッジを利用した無理なトレードを繰り返すと、レバレッジが規制される事があります。
窓埋めハイレバレッジトレードや、指標発表でのギャンブルトレード等、XMが禁止しているトレードは控えましょう。
「XM」は投資家の為にルールを設けている
「XM」のレバレッジ制限は、トレーダーの資産を守ってくれます。
条件や規制がかかるタイミングを理解しておけば、突然のレバレッジ規制で戸惑う事もなくなります。
勘違いや理解不足で思わぬ制限を受けないように、レバレッジ制限の条件は、事前に頭に入れておきましょう。
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